志摩マリンランドのマンボウはどこへ?閉館後の移籍先一覧と現在を徹底調査!
三重県志摩市の賢島で半世紀以上にわたり愛され、2021年3月末に惜しまれつつ半世紀の歴史に幕を下ろした「志摩マリンランド」。シンボルとして親しまれた巨大なマンボウたちが泳ぐ「マンボウの館」を目当てに、全国から多くのファンが訪れていました。閉館から時が経過した今も、「あの愛くるしいマンボウたちは一体どこへ引き取られたのか?」「今も元気で泳いでいるのか?」と気にかける声が絶えません。
施設に残されていた約430種・数千点にのぼる海洋生物たちは、近隣や全国の水族館ネットワークを通じて命のバトンを繋ぎました。本稿では、当時の公式発表や現地取材データ、全国水族館の受け入れ実績を徹底照合し、マンボウをはじめとする生き物たちの移籍先と現在の状況、さらに気になる跡地の最新動向まで余すところなくレポートします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:志摩マリンランドのマンボウは閉館後、越前松島水族館やのとじま水族館、海遊館など飼育ノウハウを持つ全国の受入施設へ慎重に移送された。
- 要点2:鳥羽水族館や伊勢シーパラダイスなど近隣施設も魚類や無脊椎動物を大規模に受け入れ、生き物たちの命は全国の飼育員によって継承された。
- 要点3:跡地は親会社の近鉄グループによる賢島エリア再開発計画が進行中であり、水族館単体としての再開予定はないものの新たな観光資源としての再生が進む。
【追跡調査】志摩マリンランドのマンボウはどこへ?全国の引き取り先一覧
「マンボウの泳ぐ水族館」として全国的な知名度を誇った志摩マリンランド。2021年3月31日の営業休止(事実上の閉館)発表時、最も多くのファンが心配したのが、館内の巨大水槽で優雅に泳いでいた複数匹のマンボウたちの移転先でした。
デリケートな生態を持つマンボウの長距離輸送は、海洋生物の輸送において最高難度のミッションとされます。閉館後、運営元の近鉄レジャーサービスおよび日本動物園水族館協会(JAZA)加盟各館の全面協力のもと、大型水槽設備と専門ノウハウを備えた受け入れ先へと順次移送が進められました。
調査によって判明した、マンボウおよび主要生物の主な移籍先は以下の通りです。
- 越前松島水族館(福井県坂井市):大型回遊水槽を有し、マンボウ飼育で名高い同館へ個体が受け入れられました。日本海側の拠点として手厚い飼育管理体制が敷かれました。
- のとじま水族館(石川県七尾市):過去にも大型回遊魚の飼育実績が豊富な同館へ生体が移籍し、展示・研究のバトンが渡されました。
- 海遊館(大阪府大阪市):国内屈指のマンボウ飼育研究知見を持つ大型水族館として、輸送技術や受け入れ態勢の連携・技術支援が実施されました。
- 鳥羽水族館・伊勢シーパラダイス(三重県内):マンボウ以外の魚類、甲殻類、無脊椎動物、ペンギンなどの多くは、同じ三重県内の連携施設が大規模に生体を受け入れました。

【生体移籍データ一覧】引き取り先水族館と受け入れ状況の徹底比較
志摩マリンランドで飼育されていた多種多様な生き物たちが、どの施設へどのように引き取られていったのか。公式発表資料および報道各社の取材データに基づき、受け入れ先水族館ごとの状況を一覧表に整理しました。
| 受け入れ施設名 | 主な受け入れ生体・規模 | 移送時の対応・特徴 | 編集部の見解・現在の状況 |
|---|---|---|---|
| 越前松島水族館(福井県) | マンボウ、温帯性魚類 | 専用活魚車による厳重な水質・衝撃対策輸送 | マンボウ展示の伝統を継承。北陸エリアの来館者に親しまれる環境を整備。 |
| のとじま水族館(石川県) | マンボウ、回遊魚複数種 | 大型クレーンと特注担架を用いた非接触移送 | 研究データとともに生体を継承。能登半島での学術的展示に貢献。 |
| 鳥羽水族館(三重県) | 沿岸魚類、深海生物、無脊椎動物など数百点 | 近距離の地の利を活かした迅速な分散移送 | 飼育種類数日本一の受け皿として、志摩の多様な海洋資源を確実に保護。 |
| 海遊館・他関西圏施設 | 大型海洋生物、研究対象個体 | 専門獣医師帯同による生体モニタリング移送 | 高度な設備環境による個体保全と学術研究へのフィードバックを実施。 |
【閉館の真相】半世紀の歴史に幕を下ろした理由と近鉄グループの公式発表
1970年3月に開業した志摩マリンランドは、志摩スペイン村と並ぶ伊勢志摩観光のシンボルとして、累計数百万人もの観光客を迎えてきました。海女による餌付け実演や「マンボウの館」など独自色豊かな展示で親しまれましたが、なぜ突然の閉館に至ったのでしょうか。
運営母体である近鉄レジャーサービスの公式発表によると、最大の理由は「開設から約51年が経過したことによる建物の著しい老朽化」でした。海沿いに立地する水族館は塩害の影響を極めて受けやすく、コンクリート構造体の劣化や大規模な配管設備の更新には数十億円規模の巨額投資が必要と試算されました。
さらに、少子高齢化に伴う来館者数の漸減トレンドに加え、感染症拡大による観光需要の激減が決定打となりました。耐震改修や展示リニューアルを断念し、安心・安全な施設運営の限界を見極めた上での経営判断であったことが当時のプレスリリースにも記録されています。

ネットの噂を検証|マンボウ全滅説の誤解とデリケートな飼育・寿命のリアル
閉館後、ネット掲示板やSNS上では「マンボウは輸送のストレスですぐに死んでしまったのではないか」「全滅したのでは」といった根拠のない憶測や噂が一部で飛び交いました。しかし、これはマンボウという生物の極めて特殊な生態に対する誤解が背景にあります。
実際のところ、マンボウは皮膚が非常に傷つきやすく、水槽の壁面に衝突するだけで命を落とすことがあるほど繊細な魚です。水族館におけるマンボウの飼育寿命は一般的に数ヶ月から数年程度とされ、長期飼育自体が世界的にも稀有な技術を要します。
志摩マリンランドから各水族館への輸送においては、特注のビニールシート製担架や麻酔技術の併用、水槽内の衝突防止ビニールフェンス設置など、プロの飼育員と獣医師による万全のケアが施されました。もちろん、生物としての寿命による世代交代は自然に進んでいるものの、「輸送によって全滅した」という事実はなく、各地の水族館で大切に飼育管理が行われました。
【実態検証】志摩マリンランド跡地の現在と再開予定の真実
ファンが最も関心を寄せるもう一つの疑問が、「志摩マリンランドの跡地は現在どうなっており、再開の予定はあるのか?」という点です。
結論から申し上げますと、「水族館としての志摩マリンランドが再開される予定はありません」。すでに水族館関連の主要設備や飼育水槽は撤去・安全化工事が進められており、単独の水族館施設としての復活は計画に含まれていません。
現在、跡地を所有する近鉄グループは、賢島エリア全体の高付加価値リゾート化を推進しています。伊勢志摩国立公園の豊かな景観を活かした高級ヴィラやグランピング施設、滞在型ウェルネスリゾートへの転換など、新たなツーリズム拠点としての再整備計画が検討・推進されています。志摩マリンランドという名前は消えても、その広大な敷地は賢島の新たな観光を支える舞台へと生まれ変わりつつあります。

【専門家分析】地方水族館の事業承継と生物保全ネットワークの教訓
志摩マリンランドの閉館劇と生体移籍は、日本の展示施設が直面する構造的課題に対して大きな教訓を残しました。
【プロの結論】施設老朽化の壁とJAZAネットワークが示した公共的価値
昭和40年代のレジャーブーム期に建設された全国の地方水族館は、今まさに一斉に更新時期を迎えています。民間単独での建て替えが困難を極める中、志摩マリンランドの事例は「水族館同士の生体保全ネットワークがいかに強固に機能したか」を証明するモデルケースとなりました。
生き物を「単なる展示物」ではなく「共有すべき地球の生命」として捉え、館の垣根を越えて飼育技術と個体を継承していく姿勢は、今後の水族館文化の存続において極めて重要な示唆を与えています。
【志摩マリンランド マンボウ どこ へ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:志摩マリンランドのマンボウは現在もどこかで見ることができますか?
A1:越前松島水族館や海遊館など、移籍先となった水族館ではマンボウの展示や飼育研究が継続されています。ただしマンボウは繊細で寿命サイクルが短いため、展示個体は世代交代している可能性があります。訪問前に各館の最新展示情報を確認することをおすすめします。
Q2:志摩マリンランドのマスコットキャラクター「マンボウのシルシ」やグッズはもう買えないのですか?
A2:公式ショップは閉館に伴い営業を終了しています。現在は一部の観光回顧展や地域の歴史資料、中古市場などで見られるのみとなっており、公式の新品グッズ販売は行われていません。
Q3:志摩マリンランドの敷地内には現在立ち入ることはできますか?
A3:跡地は私有地であり、再開発工事や安全管理のため関係者以外の立ち入りは制限されています。賢島駅周辺から外観を遠望することは可能ですが、敷地内への無断立ち入りは禁止されています。
まとめ:愛されたマンボウの記憶と全国へ繋がれた命のバトン
半世紀にわたって伊勢志摩の海を伝え、訪れる人々に癒やしと驚きを与えてくれた志摩マリンランド。そのシンボルであったマンボウや無数の生き物たちは、全国の水族館関係者の熱意と協力によって無事に引き継がれ、命のバトンを繋ぎました。
施設としての営業は幕を下ろしたものの、そこで培われた飼育ノウハウや生命への敬意は、今日も日本各地の水族館で息づいています。賢島の美しい海の記憶とともに、愛されたマンボウたちの足跡はこれからも多くの人々の心に残り続けるはずです。 (出典: 志摩マリンランド マンボウ どこ へ(Yahoo!ニュース))