まるで羊?毛がくるくるな猫の正体!人気4種の性格と値段を徹底解説
まるで羊やテディベアのように、全身の被毛がふんわりと波打つ不思議な猫を見かけて、目を奪われた経験はないでしょうか。SNSやキャットショー、あるいは専門カフェなどで「あの天然パーマのような愛らしい猫は何という種類なのだろう」「どうして毛が縮れているのだろう」と疑問を抱く愛猫家が急速に増えています。
被毛がくるくるとカールしている猫たちは、主に「レックス種」と呼ばれる系統や「ラパーマ」などの固有種に分類されます。独特のエキゾチックな外見だけでなく、非常に甘えん坊で知的な性格を持つ個体が多い点も大きな魅力です。遺伝的なメカニズムから代表的な人気4猫種の特徴、2026年現在の最新の価格相場やブリーダー選びの注意点まで、現場の知見を交えて詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:毛がくるくるになる理由は突然変異による遺伝的特徴であり、代表格は「セルカークレックス」「デボンレックス」「コーニッシュレックス」「ラパーマ」の4種。
- 要点2:抜け毛が比較的少なく手入れしやすい猫種が多いものの、「完全なアレルギーフリー」ではなく、定期的な皮脂ケアやブラッシングが不可欠。
- 要点3:子猫の生体価格は20万〜40万円前後が相場。流通数が限られるため、実績ある専門ブリーダーから直接迎えるルートが推奨される。
まるで羊?猫の毛がくるくる・縮れ毛になる決定的な理由と遺伝の仕組み
猫の被毛がくるくると波打つ現象は、人為的な遺伝子操作によるものではなく、自然界で偶発的に起きた「突然変異」が起源です。猫の毛の構造を決定づける遺伝子に変化が生じ、毛根の形状が歪むことで、人間でいう「天然パーマ」のようなカールが形成されます。
猫の巻き毛遺伝子には、大きく分けて「優性遺伝(顕性遺伝)」と「劣性遺伝(潜性遺伝)」の2つのパターンが存在します。この遺伝様式の違いが、猫種ごとの毛質の質感や特徴の差異を生み出しています。
例えば、セルカークレックスやラパーマは優性遺伝の巻き毛を持ちます。親猫のどちらか片方が巻き毛遺伝子を持っていれば、高確率で子猫にもカールが受け継がれます。一方、デボンレックスやコーニッシュレックスは劣性遺伝であり、両親からそれぞれ変異遺伝子を受け継いだ場合のみ、あの独特の波打つ被毛が現れます。
なお、巻き毛を持つ猫の多くは、体毛だけでなく「ひげ(洞毛)」や眉毛までくるくると縮れているという共通の特徴を持っています。これも毛包全体の形状変化による生理現象であり、健康上の異常や病気ではないため心配ありません。

【2026年最新】毛がくるくるな人気猫種4選|レックス種・ラパーマの特徴と性格
世界的な血統登録機関(CFAやTICA)に公認されている巻き毛の代表的な猫種は、主に以下の4種類です。それぞれのルーツ、体型、毛並みの手触り、そして性格傾向には明確な違いがあります。
1. セルカークレックス(Selkirk Rex)|「羊の皮を着たテディベア」
1987年にアメリカ・モンタナ州のシェルターで発見された1頭の保護猫から始まった比較的新しい猫種です。ペルシャやブリティッシュショートヘアと交配されて育種されたため、丸顔でがっしりとした重量感のある体型(コビータイプ)をしています。
被毛は太く密生しており、まるで羊毛のようにモコモコとしたボリューミーな手触りが特徴です。長毛種と短毛種の両方が存在します。性格は非常に穏やかで辛抱強く、抱っこやスキンシップを好む甘えん坊な気質を持っています。
2. デボンレックス(Devon Rex)|「プードルキャットと呼ばれる妖精」
1959年にイギリス・デヴォン州で発見された個体に端を発する猫種です。大きな耳とアーモンド形の大きな瞳、引き締まった細身の体躯から「猫界のエルフ(妖精)」とも称されます。
被毛は非常に短く柔らかで、さざ波のように細かくウェーブしています。性格は極めて社交的でエネルギッシュ。人間の肩に乗ったり、常に飼い主の後ろをついて歩いたりと、まるで子犬のような人懐っこさを見せる個体が多いのが魅力です。
3. コーニッシュレックス(Cornish Rex)|「細身でエレガントな俊足ランナー」
1950年にイギリス・コーンウォール州の農場で生まれた縮れ毛の子猫がルーツです。引き締まった筋肉質のオリエンタルな体型と、弓なりにしなる美しいアーチ状の背骨ラインが際立ちます。
外層の硬い毛(ガードヘア)がほとんどなく、シルクのように繊細なアンダーコートのみで構成された極上の巻き毛を持ちます。知能が高く好奇心旺盛で、高い場所に飛び乗ったりフェッチ(取ってこい遊び)を楽しんだりと、活発に動き回ることを好みます。
4. ラパーマ(LaPerm)|「風になびくエレガントなカール」
1982年にアメリカ・オレゴン州のサクランボ農園で生まれた突然変異の無毛の子猫が、成長するにつれて見事な巻き毛になったことから名付けられました(パーマをかけたように見えることが由来)。
毛束がリング状に巻く「コークスクリューカール」が特徴で、胸元や首周りには華やかなラフ(飾り毛)が発達します。性格は非常に愛情深く、飼い主の気持ちを察する感受性の高さと落ち着いた気品を兼ね備えています。
【徹底比較】巻き毛猫4種の値段相場・サイズ・被毛タイプ一覧
日本国内における巻き毛猫の流通量は、一般的なアメリカンショートヘアやスコティッシュフォールドに比べると多くありません。2026年時点の一般的な生体価格相場、体重サイズ、被毛のケア難易度を比較表にまとめました。
| 猫種名 | 値段相場(生体価格) | 平均体重・体型タイプ | 被毛の特徴と手入れ難易度 |
|---|---|---|---|
| セルカークレックス | 25万〜45万円 | 3.5〜6.5kg(大型・がっしり) | 毛量が多くモコモコ。毛玉予防のため週2〜3回のブラッシング推奨。 |
| デボンレックス | 28万〜50万円 | 2.5〜4.0kg(中型・スリム) | 極めて短毛。抜け毛は少ないが皮脂が溜まりやすいため拭き取りケアが必要。 |
| コーニッシュレックス | 30万〜50万円 | 2.5〜4.5kg(細身・筋肉質) | 下毛のみで非常に柔らかい。強いブラッシングは毛を痛めるため布で優しく手入れ。 |
| ラパーマ | 20万〜40万円 | 3.0〜5.0kg(中型・標準) | 空気を含んだ軽やかなカール。もつれにくく、定期的なコーム通しで維持可能。 |
価格は血統の良さ(キャットショータイトル歴)、カールの巻き具合の強さ、毛色の希少性によって上下します。特にデボンレックスやコーニッシュレックスは国内ブリーダー数が少なく、予約待ちとなるケースも珍しくありません。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「抜け毛ゼロ」「アレルギー知らず」の真相
インターネット上やSNSでは、巻き毛猫に関して「抜け毛が全くない」「猫アレルギーでも絶対に飼える」といった極端な言説が散見されますが、これらには現場目線で注意すべき重大な落とし穴があります。
誤解1:「抜け毛が全く落ちない」わけではない
確かにデボンレックスやコーニッシュレックスは、一般的なダブルコートの短毛種に比べて抜け毛の飛散量が圧倒的に少ない傾向にあります。しかし、生物である以上、毛の生え変わり(換毛)自体は行われています。
また、セルカークレックスのように毛密度が高い猫種の場合、抜けた毛が巻き毛の内部に絡まり、自然に落ちずに毛玉(タングル)を形成してしまうリスクがあります。放置するとフェルト状に固まり皮膚炎の原因になるため、「抜け毛が飛び散りにくい分、人間が梳き取ってあげる作業」が必須となります。
誤解2:「猫アレルギーの原因物質」は毛そのものではない
猫アレルギーの主なアレルゲンは、猫の唾液、皮脂腺、涙などに含まれるタンパク質(「Fel d 1」など)です。猫が毛づくろい(グルーミング)をすることで、唾液中のアレルゲンが被毛に付着し、フケや抜け毛と共に空気中に拡散することでアレルギー反応が引き起こされます。
巻き毛猫は抜け毛の飛散が少ないためアレルゲンが舞い散りにくいという利点はありますが、分泌されるアレルゲン量そのものがゼロになるわけではありません。アレルギー体質の方が迎える場合は、事前にブリーダー宅やアレルギー検査を通じて反応の有無を慎重に確かめることが強く求められます。
【実態検証】セルカークレックス等の子猫を迎える方法とブリーダー選びの注意点
街中の一般的な大手ペットショップでは、巻き毛の猫に出会える機会は限られています。健康で健全な骨格・気質を持った子猫を迎えるためには、「専門知識を持ったキャッテリー(ブリーダー)」からの直接譲渡が最も確実なルートとなります。
ブリーダーを選ぶ際は、以下の現場チェックポイントを厳格に確認してください。
- 遺伝子検査の実施状況:セルカークレックスはペルシャ系の血を引くため「多発性嚢胞腎(PKD)」、肥大型心筋症(HCM)のリスクを抱えています。親猫の遺伝子検査をクリアしているかを明示しているブリーダーを選びましょう。
- 飼育環境の衛生と頭数管理:ケージに閉じ込めっぱなしにせず、十分な運動スペースと清潔な環境で愛情を注いで育てているか、見学時に確認します。
- 子猫の月齢と社会化期:生後8週(56日)以降の法規制遵守はもちろん、母猫や兄弟猫と十分に触れ合って社会性を身につけているかを確認することが、噛み癖などの問題行動を防ぐ鍵です。
直接ブリーダーと対面し、親猫の性格や日頃のケア方法、これまでの病歴について包み隠さず丁寧に説明してくれる専門家を見極めることが、後悔しないお迎えの第一歩です。

【プロの結論】巻き毛猫が向いている人・慎重になるべき人の判断基準
巻き毛を持つ猫たちは、見た目のユニークさだけでなく、人間に対する深い愛着と豊かなコミュニケーション能力を持っています。しかし、その特性ゆえに飼育環境やライフスタイルとの相性が明確に分かれます。
巻き毛猫との暮らしが向いている人
- 猫と密接にスキンシップを取りたい人:甘えん坊で飼い主の膝や肩の上に乗ることを好む個体が多いため、濃密な触れ合いを望む家庭に最適です。
- 日々の部屋掃除やグルーミングを苦にしない人:抜け毛の飛散は少ないものの、定期的なコーミングや皮脂の拭き取りなど、被毛のケアをスキンシップの一環として楽しめる人に向いています。
- 完全室内飼育で徹底した温度管理ができる人:特に短毛のデボンレックスやコーニッシュレックスは体脂肪・被毛ともに薄く寒さに弱いため、冬場のエアコン管理やペットヒーターの設置を徹底できる環境が必要です。
お迎えに慎重になるべき人
- 長時間の留守番が多い単身世帯:非常に人懐っこく寂しがり屋な性格が多いため、長時間の孤立が続くと強いストレスを感じ、分離不安に陥るリスクがあります。
- 「手入れ不要の猫」を求めている人:独特の縮れ毛を美しく保つためには定期的な手入れが欠かせません。放置すると皮脂トラブルや重度の毛玉トラブルに直結します。
【毛がくるくる 猫】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:猫のひげまでくるくるに縮れているのは異常ですか?
A1:全く問題ありません。巻き毛の猫種は毛根の形状を変化させる遺伝子を持っているため、体毛だけでなく洞毛(ひげ)や眉毛も天然パーマのようにカールします。感覚器官としての機能に支障はありませんので、無理に引っ張ったり切ったりせずそのままにしてあげてください。
Q2:子猫の頃は巻き毛だったのに、成長したらストレートになることはありますか?
A2:成長の過程で一時的にカールが緩む現象はよく見られます。特に生後半年〜1年前後の換毛期には、子猫の産毛から大人の毛へと生え変わる過程で一時的にストレートに近くなる時期があります。通常は2〜3歳頃までに毛質が安定し、しっかりとした美しい巻き毛が完成します。
Q3:巻き毛の猫種は他の猫に比べて寿命が短いですか?
A3:巻き毛そのものが猫の寿命を縮めることはありません。適切な飼育環境、定期的な健康診断、バランスの良い食事を与えていれば、一般的なイエネコと同等の平均寿命12〜16歳前後を元気に生きることができます。ただし、猫種特有の好発疾患(心臓病や腎臓病など)には定期的なスクリーニング検査で早期対応することが大切です。
Q4:シャンプーやお風呂の頻度はどれくらいが適切ですか?
A4:猫種によって異なります。セルカークレックスやラパーマは基本的に月1回程度、または汚れが気になった時で十分です。一方、被毛が極めて薄く皮脂を吸着しにくいデボンレックスやコーニッシュレックスは、皮脂で体がベタつきやすいため、蒸しタオルでの定期的な体拭きや、2〜3週間に1回程度の低刺激シャンプーが推奨されます。
まとめ:個性豊かな巻き毛猫と幸せに暮らすためのステップ
くるくると波打つ美しい被毛と、まるで犬のように人懐っこい性格をあわせ持つ「レックス種」や「ラパーマ」。そのユニークな存在感は、一度触れ合うと忘れられない深い魅力に満ちています。
その愛らしさを生涯にわたって守るためには、単に見た目の可愛さだけで選ぶのではなく、遺伝的背景や被毛の正しい手入れ方法、温度管理の必要性を正しく理解することが欠かせません。信頼のおけるブリーダーと綿密に対話を重ね、一生涯のパートナーとして責任を持ってお迎えの準備を進めてください。 (出典: 毛がくるくる 猫(Yahoo!ニュース))